仕事名 | 現場監督 | ||
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人気 | 収入 | ||
敷居低さ | 将来性 | ||
仕事内容 | 工事現場の責任者として全工程の安全管理やスケジュール管理を行う仕事 | ||
働き方 | 正社員 | ||
収入 | 平均年収は430万~500万円ほど | ||
向く人 | リーダーシップを取れる人 | ||
評判 | 0件(口コミ投稿) | ||
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現場監督とは
ビルやマンション、一軒家を建てる際、そこには必ず「現場監督」がいます。工事が半年から数年と長期に亘るので、工期迄にきちんと完成するように段取りする事が非常に大切です。それを務めるのが現場監督です。
現場監督は、工事現場における「司令塔」の役割を果たします。その責任は重く、建築材の品質や工事中の安全管理に至るまで、現場の全責任を負います。
その為、統率力やコミュニケーション能力も備えていないと務まりません。
現場監督の仕事内容
現場監督の仕事は安全管理、工程管理、品質管理です。
安全管理とは、各職業に従事する作業員が安全で問題無く作業を進行できるように作業内容の確認や安全の周知、危険作業の監視等の作業者の心身に関わることを監督することです。
工程管理とは、各職業がスムーズに作業を進めていけるように作業の工程を組み、他業種と打ち合わせをし、作業場所や作業時間がバッティングしたりしないように管理することと、作業が予定より遅れないように人員の確保や作業内容の調整を行うことです。
品質管理とは、安全管理・工程管理の中で完成していく建物に作業内容や仕様と違う箇所が無いかのチェックや動作・機能に問題が無いか、法律に従っているかどうか等の項目を確認・管理することです。
建設工事と言っても様々です。建物だけではなく、道路やトンネル、橋なども工事です。又、電気工事、水道管の設置、ビルの外に取りつける大型空調設備の取り付け・撤去等の管工事も含まれます。
これを見ても、現場監督には広範囲の専門的な知識が必要だという事が分かると思います。
では、具体的に現場監督の仕事を見て行きましょう。
工事の施工計画を練る
建築工事が適正に、かつ順調に進む様に、現場監督は施工計画の作成や工程の管理を行います。
様々な管理
建築資材の品質管理、施工をする技術の管理をします。必要な材料の注文も行います。又、現場の安全管理も現場監督の責任となります。
従業者の指導
実際に工事に従事している人達に技術的な指導を行い、図面通りに、注文者の希望通りに建築物が仕上がるようにします。
書類の作成
更に、施工計画書、予算決定、各所に提出する書類作成といったデスクワークも現場監督の仕事です。昼間、現場で指揮を執った後、又は工事が終了した後に残業をして書類作成、となかなかハードな面があります。
工事現場の近隣住民との応対
建築物の近隣住民からのクレームにも現場監督が責任者として対応します。
現場監督になるには
現場監督になるには、資格を取得する方法と、長年実務経験を積む方法の2つがあります。
必要な資格は、(ここでは一般建築物に限り、電気工事や水道管工事は除きます)「一級建築士」「1級建築施工管理技士」です。
又、資格が無くても、以下の実務経験があれば現場監督になる事が出来ます。
- 建築の専門系の高専、又は大学卒で3年以上の実務経験がある事
- 建築の専門系の高校卒で5年以上の実務経験がある事
- 中学、高校、大学卒で10年以上の実経験がある事
但し、現場監督になるには、建築専門の学部学科を専攻している人の方が有利となります。
資格情報については、姉妹サイト「資格の門(一級建築士・建築施工管理技士)」を参照して下さい。
現場監督の活躍の場
建築会社に就職して、現場で経験を積んでから責任者となり現場監督として活躍していくのが一般的です。
転職組の場合、現場での実務経験が豊富にある場合は、いきなり現場監督として採用されることもありますが、現場で働く従業員はどこか気難しい人が多いので、その中でその人たちの上に立って仕事をしていく難しさというのはどうしてもあります。
現場監督の給料
建築会社に勤務する現場監督の平均年収で480万円ほどです。責任者手当が支給されるので一般の作業員に比べると当然ながら収入はアップします。
ゼネコン会社の現場監督であれば年収500万円以上、工務店などであれば年収430万円ほどになります。
現場で起こる全ての責任を負う仕事の割には低収入と言えるかもしれませんね。
現場監督のQ&A
現場監督に一番求められることは?
一番と言われるとそこで働く従業員の安全を守ることにはなりますが、安全を守りながらも工期内に工事を完了させるようにスケジュール管理を徹底していくことこそが現場監督の役割であり求められることでもあります。
仕事の流れを簡単に教えて
仕事の流れは基本的には朝8時の全体朝礼から始まり、各職業の現場監督・職長は当日の作業内容、安全・注意事項、搬入予定、作業人員等の報告をします。
全体朝礼が終了したら各職業毎に細かなミーティングを行うこともあり、終わったら安全管理に則り作業箇所や現場全体を見回って安全を再確認し、作業が始まったら安全・工程・品質管理に則り作業内容や試験・チェックを行っていきます。
これを1日に何回も行い、安全・品質・工程に問題が起きていないかを把握し問題の無いものを作っていきます。昼に昼礼に参加し翌日の作業報告等を行い、当日の作業が終了したら作業内容や作業員に問題は無かったかを確認し現場での作業は終了します。
上述の仕事の他に安全管理の為の報告書や作業内容書、搬入計画書等の書類や工程管理の為の工程表・施工図の作成や打ち合わせ、品質管理の為の機器仕様や建材の確認や発注を随時行います。