仕事名 | 歯科技工士 | ||
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人気 | 収入 | ||
敷居低さ | 将来性 | ||
仕事内容 | 義歯やつめ物を作る仕事 | ||
なり方 | 歯科技工士学校などを卒業後、歯科技工士試験に合格する | ||
働き方 | 正社員 | ||
収入 | 平均年収は4,316,900円(平成26年) | ||
向く人 | 手先の器用な人、コツコツした仕事を苦にしない人 | ||
評判 | 1件(口コミ投稿) | ||
仕事探し |
歯科技工士とは?
歯科技工士とは、歯科医師が摂取した歯形を元に、つめ物や義歯を作る仕事をしている専門士のことで、全国に約3万5千人の歯科技工士が活躍しています。
歯科技工士の仕事内容
歯が抜けたり欠けたりした場合、そのまま放置しておくと歯茎に膿が溜まったり、周りの歯に悪影響を与えたりなどするので、義歯を入れたりつめ物をして細菌の侵入を防がなければいけません。
歯の治療を行うのは歯科医師ですが、歯科医師はあくまで治療に特化した知識しかありませんので、技工物を作る技術はありません。
そこで登場するのが歯科技工士です。
歯科技工士の仕事内容は、歯科医師が摂取した歯形を元に、義歯や入れ歯など、人工的なつめ物を作ることを職務としています。
歯科技工士になるには
高校卒業後、歯科技工士教育機関に入学して、所定の全課程を修了して卒業見込みを得た人に対して国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
歯科技工士教育機関のメインは専門学校ですが、4年制大学や短期大学も存在します。
試験は2月中旬~3月中旬頃に行われ、試験に合格して免許を交付してもらえれば、晴れて歯科技工士になることができます。
試験情報は姉妹サイトの「資格の門(歯科技工士)」を参照して下さい。
歯科技工士の仕事の探し方
新卒の場合は、学校から就職先を斡旋してもらうのが一般的になります。
転職サイトのグッピーは、歯科技工士の求人に特化した求人サイトになるので、一度確認してみて下さい。ハローワークにも多くの求人が掲載されているので、地元の求人を探す場合はハローワークを利用しても良いでしょう。
歯科技工士の給料
平成26年「賃金構造基本統計調査」によると、歯科技工士の平均月収は313,500円、平均賞与は554,900円、平均年収は4,316,900円になります。
サラリーマンの平均年収がおよそ420万円になるので、平均よりは少し高いです。
ちなみに男女別に見ると、男性の平均年収が5,037,300円、女性の平均年収が3,004,600円になります。男性と女性の収入差が激しく、およそ200万円の開きがあります。
歯科技工士のQ&A
どういった場所で働くの?
基本的には、歯科医院か歯科技工所のどちらかに勤務することになります。
歯科医院では、自分で作った義歯やつめ物などを患者さんに対して説明する機会も多いので、技工物だけを作っていればいい訳ではなく、多少なりともコミュニケーション能力が必要になります。
また、職場では歯科医師や歯科衛生士や歯科助手などと連携して仕事をすることが求められるので、人間関係で苦労する人も多いようです。(特に歯科医師との関係)
一方、歯科技工所は技工物を作る専門の施設になるので、患者さんとコミュニケーションを取る必要も無く、歯科技工士の仕事に専念することができます。技術を積めば独立・開業することも夢ではないので、歯科技工士としてのスキルや経験を積みたいのであれば、歯科医院に就職するより歯科技工所に就職した方が良いです。
他にも、総合病院であったり、教育機関、歯科器材メーカーなど、歯科技工士が輝ける職場はいっぱいあります。
歯科技工士の試験って難しいの?
歯科技工士は国家資格になるので難しいイメージがあるかもしれませんが、試験の合格率はほぼ100%(平成26年の合格率は99.3%)になるので、試験自体はそれほど難しくなくありません。(学校で専門知識を学んだ人からしてみればですよ・・・)
ただ、受験資格を得るには、歯科技工士学校や歯科技工士養成所を卒業しなければいけませんので、試験に合格するより受験資格を得る方が厄介です。
仕事が過酷って聞くけど・・・
歯科技工士は、歯科医師にこき使われるし、細かい作業で神経をすり減らすし、その割に給料も安いので、歯科技工士にはならない方が良いと忠告している口コミを多く見受けます。
ただ、平成26年「賃金構造基本統計調査」によると、歯科技工士の平均勤続年数は14.1年で、他の医療系の仕事に比べると勤続年数はかなり高いです。
ちなみに、歯科衛生士は9.4年、看護師が6.8年、薬剤師は7.4年になります。歯科医師は6.7年で最も低いですが、独立する人が多いので低いんでしょうね。(余談)
勤続年数が高いということは、それなりに今の職場に満足していると考えられるので、一概に歯科技工士の仕事が過酷とは言い切れません。
勿論、細かな仕事が嫌いな方は目指すべきではありませんが、能力的に性格的に向いていると思うのであれば、思い切ってチャレンジするべきだと思います。
仕事の口コミを掲載!
歯科技工士の仕事をするには国家資格が必要ですので、私も高校を卒業後に2年間専門学校に通って、国家試験を受けて資格を取りました。歯科技工士の中には歯科医院で勤務する人もいますが、私の場合は歯科技工所という、歯科技工士ばかりが集まって仕事をしている事業所で、正社員として働いていました。
ただし歯科技工所は小規模なところが多く、1人だけで開業しているところもたくさんあって、そういうところは業界では「ワンマンラボ」と呼ばれています。私が働いていた歯科技工所も、社長を含めて4人という少人数でした。
入れ歯や差し歯などの小さな物を作る仕事ですので、手先が器用でなければ出来ないというイメージを持たれると思いますが、多少不器用な人であっても慣れれば出来るようになります。ただし根気だけは絶対に必要ですので、気の短い人にはあまり向いていないと思います。