仕事名 | 厩務員 | ||
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人気 | 収入 | ||
敷居低さ | 将来性 | ||
仕事内容 | 競走馬の世話をする仕事 | ||
なり方 | 競馬学校を卒業して日本調教会の採用試験に合格する | ||
働き方 | フリー | ||
収入 | JRA厩務員の平均年収は800万円 | ||
向く人 | 世話好きな人、動物好きな人、朝に強い人 | ||
評判 | 0件(口コミ投稿) | ||
仕事探し |
厩務員の仕事内容
牧場や厩舎で調教師の指示のもとに競走馬の世話をするのが厩務員の仕事です。
牧場では、生まれたばかりの仔馬や親馬の世話をして、厩舎では実際にレースに参加する競走馬の世話を行います。
中央競馬の場合は、1人で2頭の競走馬を担当することが決められています。
厩務員の主な仕事
健康管理
厩務員の仕事で最も需要なのが体調管理です。
朝起きたらまず、馬のお尻に体温計を差し込んで体温を測り、調教が終わればケガや故障が無いのかを入念にチェックします。
エサの準備・エサやり
競走馬は飼い葉をエサとしています。
1日2~3食が基本ですが、夜食として水や青草を与えることもあります。
調教の準備
調教が始まるまでに、鞍や頭絡などの馬装具を取り付けます。
厩舎の掃除
厩舎の掃除はもちろん、競走馬の寝床となる寝ワラやチップも定期的に交換します。
競走馬の清掃
朝起きたらブラッシングを行い、調教が終わればシャワーで汗や砂などを綺麗に洗います。
搬送
レースがある日は競馬場まで競走馬を搬送することになりますが、馬運車の中は非常に狭いのでストレスがかかり暴れだしてしまうこともあるので、そばに付き添って興奮を和らげてあげることも厩務員の大事な仕事です。
パドックで馬を引くのも厩務員が行います。
厩務員になるには
中央競馬
中央競馬(JRA)の厩務員になるには、競馬学校の厩務員課程に入学して勉強した後に、採用試験に合格する必要があります。
- 競馬学校の応募資格は、
- 中卒以上で入学時の年齢が28歳未満
- 体重がおおむね60kg以下
- 牧場での騎乗経験3年以上
などが条件になります。
試験は1次試験(身体検査、運動機能検査、学科試験)と2次試験(身体検査、騎乗適性検査、本人面接)で実施されます。入試倍率は10倍程で、騎手の20~30倍よりはましですが、それでもかなりの狭き門なのは間違いありません。
少しでも合格できる確率をアップさせるのであれば、「国際馬事学校」などのJRA競馬学校厩務員過程の試験を受ける為の学校に通うのも一つの手です。
合格して競馬学校に入学すること出来れば、6ヵ月間のカリキュラムをこなした後に、日本調教師協会の採用試験を受験して合格できれば、晴れて厩務員になることができます。
地方競馬
地方競馬では競馬学校など厩務員を育成する学校が存在しないので、厩舎の調教師と直接契約することになります。
ちなみに地方競馬騎手を育成する「地方競馬教養センター」では騎手の育成しかしていません。
厩務員の給料
厩務員の主な収入源はレースでの賞金です。
レース賞金の取り分は騎手と同じく5%になるので、騎手と同等の収入を得られると思っている方もいますが、そもそも厩務員が抱えることが出来る競走馬は2頭と決められており、騎手と同じだけのレースをこなすことは出来ないので、騎手に比べると収入は低くなります。
それでも、JRA厩務員の平均年収は800万円程あるので、一般的なサラリーマンの平均年収(420万円)に比べるとおよそ倍の収入になります。
ただ、これはあくまでJRAに所属する厩務員の平均年収になるので、地方競馬の厩務員も合わせればもっと低くなります。
厩務員のQ&A
調教師との違いは?
競走馬を育てるという点ではどちらも同じですが、調教師は勝てる馬を育てるのに対して、厩務員はあくまで馬の世話をすることを仕事としているので、役割が全然違います。
レース賞金の取り分も、調教師が10%に対して厩務員は5%です。調教師の指示のもとに世話をするので、当然のことながら力関係も調教師の方が上になります。
出勤時間は?
調教開始(馬場の開場)時間の約2時間前を目途に出勤します。
夏と冬とでは馬場の開場時間が異なるので何とも言えませんが、夏場だと朝4時~5時、それ以外の季節だと朝5時~6時ぐらいに出勤します。