仕事名 | 筆耕 | ||
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人気 | 収入 | ||
敷居低さ | 将来性 | ||
仕事内容 | 招待状などを手書きで書く仕事 | ||
働き方 | 業務委託、アルバイト | ||
収入 | 宛名書きで1枚50円程 | ||
向く人 | 字が綺麗な人、コツコツ仕事ができる人 | ||
評判 | 0件(口コミ投稿) | ||
仕事探し |
筆耕とは
パソコンやプリンターが普及した現在でも、筆で名前や文章を書く風習は日本にまだまだ残っています。結婚式の招待状の宛名や卒業証書の名前は筆で書かれていますね。
他にも様々な機会で毛筆の手書きの需要はあります。
このように、毛筆で賞状や式辞等を書くのを主な仕事とするのが「筆耕」です。
筆耕の仕事内容
筆耕は、依頼された招待状の宛名や卒業証書、式辞、イベントで使われる胸章、年賀状等を毛筆の楷書体で書くのが仕事です。きちんとした感じを出す為に、行書や草書は殆ど必要なく、楷書体がバランスよく書けることが一番の条件となります。
筆耕(士)の仕事はパソコンの発達で減ってきているとも言えますが、同時に筆耕が出来る人も減っているので、繁忙期は徹夜になる事もあります。
例えば、卒業証書や年賀状の宛名書き等は、大量の仕事を期日までに間違いなく仕上げなくてはなりません。間違えてはならない事はどの仕事にも共通していますが、特に招待状、胸章、卒業証書等は名前を書くので、注意深く書かなければなりません。
筆耕になるには
筆耕になるには資格等はありません。毛筆での楷書が上手く、レイアウト的に見栄えが良いと言う点が大事です。
筆耕の活躍の場
就職先を見つけるのは困難です。会社などでは、会議の時などの胸章は字の上手い社員が書いて、出来るだけ経費を切り詰めています。
結婚式場やホテル、葬儀関係の会社に勤める事が考えられますが、筆耕専門の社員を雇う所はありません。筆耕の仕事がある時に呼ばれてその分の報酬を貰うと言った形です。
自営で仕事をする人も多いです。インターネットでお客様を募る形になります。
日本の風習として、筆耕だけで食べて行くことは可能ですが、かなりの数をこなしていかなければ一定の収入を得ることは難しいでしょう。
筆耕の仕事の探し方
上記でも述べましたが、筆耕専門会社に筆耕として就職することは極めて困難になりますので、基本的にはフリーランスとして働くことになります。
「@SOHO」などのフリーランスを募集しているサイトから応募するか、筆耕専門会社のHPから直接応募して仕事を請け負うことになります。
面接をしている企業は多くありませんが、実際に宛名書きをした作品を提出して審査されることが多いです。
筆耕の給料
依頼する企業によって異なりますが、メインである宛名書きの場合、毛筆で約50円、ボールペン書きで約30円になります。
初心者であれば1時間で7~10枚ぐらいが限界なので、時給に換算したら多くても500円ほどにしかなりません。慣れてくれば1時間で15枚ほどこなすことも可能ですが、それでも700円程度です。
今やコンビニで時給800円以上で働ける時代です。
育児などが忙しく、スキマ時間で働きたいのであればお勧めはできますが、本業として筆耕で働くのは現実的に難しいでしょう。
筆耕のQ&A
どうやって技術を磨けば良いの?
仕事をしながら技術を磨いていければいいのですが、字が下手くそな人が採用されることは無いので、まずは「ユーキャンのくらしの筆文字講座」などの通信講座を利用して技術を磨いている人が多いです。
筆耕と書家の違いは?
筆耕は書道が上手であれば良いという訳ではありません。
書道では行書、草書、隷書・・・と書体が色々あり、上手くなるに連れて水茎の跡麗しく・・・というように行書や草書で書く事が多くなりがちです。書道は芸術でもあるからです。
一方、筆耕はあくまで『楷書がきちんと書ける事』が絶対条件となります。
そして、漢字についての知識も豊富であった方が良いのですが、これについては辞書やネットでその都度調べる事も可能です。
又、これは書道と似ていますが、全体のバランス、レイアウトを考えて書く事が非常に大切な要素となります。名前だけを書く場合は大きさ、式辞を書く場合には文字全体が統一されていて、最後の年月日や名前の大きさはそれぞれ慣例に従ってといった事も知らなくてはなりません。
すぐ辞める人が多いって本当?
これは業務委託の仕事全般に言えることですが、働く前は「1日100件こなして単価が50円だから5,000円稼げる!」と目標を立てますが、実際には1日10件とか場合によっては全然依頼が来ないなど、目標と現実のギャップが生まれやすいので、筆耕においても仕事が来なくてすぐに辞めちゃう人は多いです。
収入面を考えるのであれば、コンビニやスーパーなど時給制で働ける所で働いた方が現実的です。